TOEICversus英検
TOEIC versus 英検
TOEICとは
TOEICとはTest of English for International Communicationの略で、最近では企業でTOEICのスコアを求める所が増えてきています。就職活動にも役立つということで大学生でもTOEICを受験する人が増えてきています。合格、不合格のあるテストではなく、受ければ点数結果が出て、その点数で能力を判断します。企業が戦力となる英語力の基準としているスコアは730点以上です。
英検とは
英検とは実用英語技能検定の略で日本に昔からあるテストです。5級、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級に分かれていて、1級が最高です。2級が大学受験の英語試験と同じぐらいのレベルだと言われていて、1級は日本における英語能力試験の最高レベルにあると言われています。合格、不合格があり、TOEICのように点数での評価はありません。
どちらを受ければいいのか
これは目的によって変わってきます。また、英検なら何級を受けるのか、TOEICなら何点を目指しているかでも変わってきます。
会社ではTOEIC
会社での昇進などで求められているのは今ではTOEICです。これはTOEICがコミュニケーションをベースにしたテストであることと、仕事上で使う表現なども数多く出てくるからです。また、英検が日本だけのテストであるのに対してTOEICは国際的な試験です。
就職活動でもTOEIC
会社がTOEICを求めているので当然就職活動でもTOEICが役立ちます。
英語業界では英検1級はステイタス・シンボル
翻訳家や通訳など英語のプロフェッショナルの間では英検1級を持っていることが一番評価されています。英検1級はそれだけ難しい試験で、受かった人の英語力にはある一定の評価が生まれます。試験としてはTOEICよりもTOEFLよりも難しいでしょう。もちろん、TOEICなどは点数によって実力に差が出るので、TOEIC900点台の人と英検1級保持者では実力的には同等レベルだといえます。ただ、語彙に関していえば、英検1級には『タイム』誌に出てくるような難しいものが多く出てきます。雑誌の記事を書く記者は同じ単語を繰り返し使うことがタブーとされているので、形容詞なども洗練された表現を選ぶことが多くなります。ちなみに、ネイティブの人でも知らない単語がたくさんあります。翻訳家を目指しているのならそうした単語も知っている必要がありますね。TOEFLの語彙は英検1級よりやさしいですが、文学、歴史、科学、経済など学術的なものが多いです。TOEICは日常的な語彙とビジネスで使う語彙が多いです。
英検は準1級以上でないとあまり評価されない
英検は準1級か1級を受けるのでなければ履歴書等に書くインパクトは薄いです。
TOEICも730点は必要
TOEICも730点以上なければ履歴書等に書くインパクトは薄くなりますが、相手が何を求めているかにもよります。多少の英語力を求めているような所では500点台、600点台でもいいと思います。
TOEICはかならず結果が出る
英検は合格しなければ意味がないわけですが、TOEICには不合格がありません。かならず結果が出てきます。英検の場合、不合格の人のレベルがわかりません。ギリギリで受からなかったのか全く点数が及ばなかったのか。TOEICの場合点数が出るので、例えば730点に到達していなくても、700点近く取っていれば、ある程度の英語力があることがわかるわけです。採用する側にとってはわかりやすいですね。英会話スクールでクラス分けのレベルを診断する時も参考になります。
TOEICは試験が年8回。英検は年3回
こういう試験は受ける回数が多ければ多いほど形式に慣れるのですが、英検は年に3回しか実施されていないので回数をこなすことが難しいです。
仕事や一般的な用途ではTOEIC
結論として、大多数の人の目的を考えるとTOEICをおすすめします。アメリカに留学しようと思っている人はTOEFLで、上級者で翻訳家などを目指している人は英検1級。それ以外の人たちはTOEICがいいと思います。会話の勉強と並行してできるのもTOEICです。
TOEFLの学術的な用語は本を読んだり論文を書いたりする以外はあまり使いませんし、英検1級に出てくる単語は普通の日本人はまず使う必要のないものばかりです。それに今TOEIC用の学習参考書、問題集、模試、学習ソフトなどが非常に充実しているので、勉強もしやすいです。
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