今、数多くの英語教材があり、英語を勉強する方法もいろいろあります。このページではそれぞれの英語勉強法について解説していきたいと思いますが、ここで大切なのは次のポイントです。
1、何をするかだけでなく、それをどう使うか。
2、どのような組み合わせで使うか。
3、自分のレベルに合っているか。
4、自分の性格に合っているか。
5、自分の目的に合っているか。
6、必要な量をクリアーしているか。
7、学習計画があるか。

万能な方法は存在しない

よく、この方法を使えば絶対うまくいくなどと言う人がいますが、すべて人によって違います。万能な方法などないのです。どんな方法でも自分に合っていなければなりません。自分のレベルに合い、性格に合い、目的に合っていることです。

リスニング、スピーキング、リーディング、ライティング、文法、語彙

英語の勉強は大きく6つの分野に分けられます。リスニング、スピーキング、リーディング、ライティング、文法、語彙です。各分野の中にそれぞれいくつかの勉強法があります。最終的にはすべてを総合的に行う必要があるのですが、時期によってある分野に特化して勉強することがありますので、いちがいに英語の勉強法といってもどの分野を伸ばしたいかによってやり方も変わってきます。

まずは自分のレベルを把握する

レベルによっても勉強法が異なりますので、まずは自分のレベルを把握してください。

ところが、これが、意外とわからない人が多いのです。私は今まで何千人という人たちのレベルチェックをしてきましたが、自分のレベルを知らないで英会話教室の門を叩く人がたくさんいます。

これから英会話教室に通おうと思っている人、英語教材を購入しようと思っている人、独学で勉強しようと思っている人、自分のレベルがわからないと勉強法も決められません。レベルを把握する意味で、まずはTOEICを受けてください。英検の場合合格しないと結果が出ませんが、TOEICは受ければ必ず点数が出ます。TOEICの点数を言えばどこでもだいたいあなたのレベルを把握することができ、それに基づいて話を進めることができます。

初級者はまずリスニングから

初級者はまずリスニングを多くすることを勧めます。ここでいう初級者とは、TOEICで300点~500点ぐらいの人を指しています。300点以下は入門レベルで、リスニングよりもまずは基礎的な単語や文法を覚えるところから始めたほうがいいと思います。

赤ん坊もまず大量の言葉を聞いてから話せるようになるので、話せるようになる前にある一定期間徹底的に聞くという時間が必要になります。

年齢によっても変わってきます。子供、青少年、若者、中年、老人では当然やることが変わってきます。そういう意味でもコーチについてきちんとやったほうがいいのです。

アクティブリスニングとパッシブリスニング

リスニングには何種類かありますが、私は主にアクティブリスニングとパッシブリスニングの2つに分けています。

アクティブリスニング意識的に集中して聴くこと。題材は自分が理解できるレベルに合ったものを選ぶ。

パッシブリスニング聞き流すリスニング。題材は多少難しいものでもかまわない。英語の音に慣れるのが目的。

大量に聞く必要があるので、題材は多ければ多いほどいいです。そうなると、パッシブリスニングという方法を使わないと難しいです。

ただ、理解できないものをただ大量に聞いていても、役に立たない場合があります。(人によります。年齢、レベル、資質)やはり、理解できる内容をある程度集中して聞いたほうがいいでしょう。ですから私は通常両方やることを勧めます。1時間アクティブリスニングをやったら2時間パッシブリスニングをやるという具合に。

ヒアリングマラソンはどうか

リスニング教材として有名なものにアルクから出ているヒアリングマラソンというものもあります。ヒアリングマラソンは30年間続いている英語教材の老舗といえるもので、100万人以上が使用しています。

内容的にはとても充実していると思います。有名人のインタビューなどが多く収録されていて、話題も多岐にわたっています。

一日3時間聞くようになっているのもいいです。私は、4000時間英語に触れることを提案していますが、これを4年間でクリアーするには1日3時間英語に触れる必要があるからです。ヒアリングマラソンでは1日3時間を1年間続け1000時間をクリアーしますが、1年続ければそれが習慣化し、残り3年も難なくこなせるようになるからです。そして、1000時間聞いた後でリスニング力が飛躍的に伸びているはずなので、スカパーなどそれまでは難しかったリスニング法にも挑戦し、題材が大きく広がります。

初級者には難しすぎる

問題は、初級者には難しすぎることです。開始のレベルがTOEIC550点からとなっていますが、実際には700点以上ないと難しいと思います。

初級レベルでヒアリングマラソンに挑戦した人の多くが途中で挫折してしまいます。
ほとんど理解できないからです。

やるんだったら、「ヒアリングマラソン・ベーシックkikuzo!<キクゾー!>」がいいです。

映画、ネットテレビ、ネットラジオ

他にもリスニングの方法はいくらでもあります。DVDやインターネットのストリーミングサービスで映画、ドラマを観たり、YouTubeでニュース、ドキュメンタリー、その他の動画を観たり、インターネットで英語圏のラジオ番組を聞いたりすることができます。

実はこれは画期的なことなのです。私が英語を勉強していた30年前にはこうした環境はありませんでした。日本で生の英語を聞くにはFEN(現在のAFN)しかなかったのです。

当時、北欧やオランダの人たちは英語が上手なことで有名だったのですが、その理由はテレビでアメリカドラマなどを放映する時、吹き替え版ではなく、字幕版だったからだそうです。

日本は今それ以上の環境を手に入れたのです。

レッスンでは具体的な勉強法を紹介

レッスンを受けられる方には、具体的に何をどうしたらいいのか、細かい勉強方法を提案しています。